電子レンジについて調べてみた

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先日、電子レンジの話をしているときに、ふとオーブンとグリルの違いってなんだろうと疑問を持ちました。いわゆるレンジ機能との違いはなんとなくわかるのですが、うまく説明できないというか、そもそも違いについて理解していないんですね。名称が異なるので、やはり何か違いがあるはずです。せっかく疑問を持ったので、少し調べてまとめてみることにしました。

まずはオーブンとグリルとレンジの違いを知る

わが家にも電子レンジはあります。そこそこ調べて自分で購入機種を選定した記憶はありますが、意外と根本的なことがわかっていないものです。オーブンとかグリルとかレンジって一般的な用語ですが、まずは用語の意味をきちんと押さえておく必要があります。

これらの機能の違いは、加熱方法と温度設定の可否で以下のように分類できます。

オーブン グリル レンジ
加熱方法 ヒーター ヒーター マイクロ波
温度設定 不可 不可
用途 中まで火の通りにくいローストビーフ、表面にこんがりとした焼き色をつけないクッキーなど 牛、豚、鶏、魚など短時間で中まで火が通って、表面に焼き色をつける料理など 調理済み食品の温め直しや野菜の下茹で、茶碗蒸しなどの蒸し物など

ヒーター加熱は、外部から熱を加えて温める方法です。マイクロ波は食品の内部の水分とぶつかり合って加熱するので、内部から食品が温まるという方法です。

温度設定が可能だと、温度を一定に保ってじっくり焼き上げる調理方法となります。一方、温度設定をしない(できない)場合は、一気に焼いたり温めたりする調理方法ということになります。

スチームってのもあるでしょ

オーブン、グリル、レンジと並んで、スチームという機能も聞いたことがあります。わが家の電子レンジには搭載されていない機能なので、よく知らないのですが、名前のとおり水蒸気を使う機能なんだろうということは想像できます。上述の表の分類だと、加熱方法はヒーターで、温度設定は可ということになるので、オーブンと同じということになってしまいます。ですが、オーブンだとヒーターから発した熱で直接温めるのに対し、スチームはヒーターで熱した水蒸気の熱で温めるという違いがあります。

ちなみに、100℃の水蒸気で温める機能の場合はスチームと呼ばれ、100℃を超える水蒸気で温める機能の場合は過熱水蒸気と呼ばれるようです。

ただ、注意しなければならないのは、水蒸気だけで温めるわけではないということのようです。シャープはヘルシオという名のブランドが有名ですが、ヘルシオは基本的に過熱水蒸気だけで調理とアピールしています。他の一般的な加熱水蒸気オーブンレンジは、ヒーターやレンジを併用しているとされているので、まだまだ一般的には過熱水蒸気だけという状況ではないようです。

また、パナソニックは過熱水蒸気というワードを前面に押し出していないようですが、100℃を超える水蒸気での調理も可能なようです。

主要4メーカーのラインナップを見てみる

独断で選んだ主要4メーカー(パナソニック、日立、東芝、シャープ)のラインナップを見てみましょう。各メーカーの製品タイプ別にブランド名を記載しました。○はラインナップは存在するのですが、ブランド名が設定されていないことを意味します。−はラインナップが存在しないことを意味します。東芝については、石窯ドームなどの名称がブランド名のごとく表記されているのですが、機能名と判断したので記載していません。

パナソニック 日立 東芝 シャープ
過熱水蒸気オーブンレンジ ビストロ ヘルシーシェフ ヘルシオ
スチームレンジ(角皿式) エレック
オーブンレンジ エレック
単機能レンジ エレック

シャープの過熱水蒸気オーブンレンジは、ヘルシオと○が記載されていますが、前述のとおり、ヘルシオは他の一般的な加熱水蒸気オーブンレンジとは違うことを自社ラインナップでも貫いているので、併記しています。

こうやって見てみると、日立の単機能レンジが存在しないだけで、各メーカーとも幅広く展開してますね。表からは見て取れませんが、シャープの製品バリエーション数が圧倒的に多いです。電子レンジに力を入れているのが伝わってくる感じです。

ということで、なんとなく電子レンジのラインナップ構造が見えてきましたので、次回レポートで具体的な製品どうしの比較もしてみたいと思います。

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