ミニドローンで遊ぼう

子どもの頃、ラジコンが欲しくてたまりませんでした。当時の流行りはラジコンカーでしたが、それなりに高価な代物だったので、親に買ってもらうことはありませんでした。

こういう不幸(?)な少年期を過ごした連中は、私の周りでも決して少なくありません。類は友を呼ぶのか、同様の過去を持つ友人も多く、大学生になって小金を持つようになると、子どもの頃の夢をかなえるべくラジコンを衝動買いする者もいました。

ただ、やはり心の底から楽しむ目的でラジコンを買ったわけではなかったので、ムダな買い物になっていたようです。その辺を私自身も予想していたので、あえて買わずにいました。

欲しくてしかたなかったラジコンですが、なぜ心の底から楽しめないかというと、以下のような理由によると考えています。

  • スピードが速すぎる
  • なので操作が難しい
  • おまけに家の中とかで手軽に遊べない

子どもの頃にやり込んで、操作するのが上手になっていれば、そこそこ楽しめるのかもしれません。でも、遊ぶ場所を選ぶというのは致命的で、大人になればなるほどラジコンで遊ぶのが難しくなっていくことを意味します。

なんでドローンなの?

そんな中で、今はドローンが全盛です。初めは単なるラジコンヘリだと思ってましたが、以下のような理由から少し考え方が変わってきました。

  • 低速飛行が可能
  • なんなら空中で静止飛行だってできる
  • ということは家の中でも十分楽しめる

さらに、上記に加えて自分で制御プログラムを書いて...みたいなことができるものもあることを知り、がぜん興味が湧き始めました。目を付けたのがParrotMAMBOというミニドローンです。目を付け始めた段階からCannonGrabberというオプションは存在していたので、これらのセットを買うつもりでいました。しかし、MAMBO FPVというカメラがドローン本体に同梱されたセットが10月にリリースされたんです。

カメラが付属するということは、ドローン目線の映像を記録できるということです。また、ドローンからの映像をリアルタイム受信して、コントローラー側でドローン目線の映像を見ながら操縦することも可能だったりします。これは、従来のラジコンでも可能だったかもしれませんが、聞いたことがありません。しかも、割とお手軽な価格で入手することができます。購入を思い立った時点ではカメラ映像のことなど考えてもいませんでしたが、MAMBO FPVの購入を決意してしまいました。

Parrot MAMBO FPVを購入

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MAMBO FPVは以下のような構成のセットです。

  • Parrot MAMBO本体
  • FPVカメラ
  • Parrot Flypad
  • Parrot Cockpitglasses 2
  • Powerバッテリー
  • USBケーブル
  • 保護パーツ(4個)
  • ユーザーガイド

まず、FPVカメラについて説明します。FPVとはFirst Person Viewの略で、一人称視点という意味です。「ドローン目線」を難しく表現するとこうなるって感じでしょうか。このFPVカメラは、Parrot MAMBO本体に対するオプションという位置付けで、使用するときは取り付けます。もちろん、FPVカメラなしでParrot MAMBOを飛ばすこともできます。おそらく、従来のParrot MAMBOに取り付けることも可能だと思いますが、FPVカメラは現状単体で販売されてはいないようです。このカメラ、HDですが、720pなのでフルHDではありません。よって、高画質を追求するのであれば、もう少しお高いドローンを選ぶ必要があります。なお、このFPVカメラにmiroSDカードをセットして使用することも可能です。

IMG_0062.JPGParrot Flypadは、いわゆるコントローラーです。Parrot Flypadもオプションという位置付けで、これがなくてもスマートフォンのアプリでParrot MAMBOを操縦することは可能ですが、やはり操作性を考えると専用コントローラーには及びませんので、あるに越したことはありません。

IMG_0063.JPGParrot Cockpitglasses 2は、いわゆるVRゴーグルです。これ単体だと単なるゴーグルですが、スマートフォンを取り付けて一人称視点を実現する形で使用します。まさにVRですね。FPVカメラを使用するなら、欠かせない逸品です。

IMG_0077.JPGPowerバッテリーは、Parrot MAMBOに取り付けて使用する専用バッテリーです。Parrotのミニドローンシリーズに共通の仕様ですが、容量が大きく、660mAhのものが同梱されています。

USBケーブルは、Powerバッテリーを装着したParrot MAMBO本体に接続し、充電するために使用します。

保護パーツは、梱包時に装着されていますが、取り外して使用することも可能です。

制御構成がちょっとややこしい

いわゆるコントローラーは、スマートフォンでもParrot FlypadでもOKなのですが、そのためにどういう構成で使えばよいのかちょっとわかりにくいので、表にまとめました。

使用機器 コントローラー 制御情報モニター
スマートフォン スマートフォン スマートフォン
Parrot Flypad Parrot Flypad なし
スマートフォン+Parrot Flypad Parrot Flypad スマートフォン

スマートフォンは、コントローラーとしてだけでなく、制御情報モニターとしても使うことができます。一方、Parrot Flypadは制御情報モニターとして使うことはできません。なので、使用機器としてスマートフォンのみを使う場合は、スマートフォンがコントローラー兼制御情報モニターとなります。Parrot Flypadのみを使うのであれば、制御情報モニターなしとなります。スマートフォンとParrot Flypadを同時使用する場合は、Parrot Flypadがコントローラーとなり、スマートフォンが制御情報モニターとなります。つまり、FPVカメラを使用するのであれば、制御情報モニターに映像を表示するので、スマートフォンを使用する必要があります。さらに言うと、Parrot Cockpitglasses 2を使って制御情報モニターを一人称視点で見ることができます。

ちなみに、スマートフォンを利用する際にはParrotが提供する無料の専用アプリを使用します。

というわけで、高価なおもちゃを買ってしまいましたが、実際の使用感などは改めて報告したいと思います。