Excelで売り上げを見える化してモチベーションアップ

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タクシーの仕事は、決められた時間内にどれだけ売り上げるかが勝負になります。途中で売り上げの総額を見れば、感覚的にある程度の状況はつかめます。でも、正確な状況は意外とわかりにくいもの。そのため、iPhoneのExcelを使ってリアルタイムに状況を見える化し、ゲーム性を高めながらモチベーションアップに役立てています。

売り上げが積み上がる様子をグラフ化したい

通常は、朝8時半過ぎに出庫して、翌朝4時半過ぎに帰庫します。その約20時間の乗務で、多いときは40組以上、平均してもだいたい30組前後のお客さんをお乗せします。それぞれのお客さんに対して料金が発生しますから、降車時の時刻と料金を積み上げた売り上げを散布図にプロットすれば、売り上げが積み上がる様子がわかるようになります。

これに対して、過去のものもあわせて表示すれば、以前の結果と比較して上回っているか、下回っているかが一目瞭然です。具体的には、こんな感じですね。

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濃い青色の線が、当日のグラフです。薄い青色の線は、過去(12回=約1ヶ月分)のグラフです。お客さんを1組乗せるごとに、濃い青色の線が伸びていく感じになるわけですね。

こうすることで、過去の結果と比べて、現在がどういう状態なのかを正確に把握できるようになります。上のほうを推移していれば気分がいいし、低空飛行なら危機感を煽れます。(^_^;

レコードはやっぱりお客さんごとに作成

お客さんを乗せて、目的地に到着した時点で料金が発生しますから、その時刻と金額を積み上げた累計をプロットすれば、上記のグラフが描けます。そんなわけで、レコードはお客さんごとに作成します。

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実際には、グラフを描く以外にも情報を活用するので、目的地に到着した時刻と金額以外の情報も記録します。お客さんを乗せる前の空車状態もセットにして1レコードとしています。

これを毎日、お客さんを乗せるたびに記録していくわけですが、同一シートに記録していくと、異なる日付のレコードが混在することになります。データ入力時に、以前のレコードを表示しておく必要はありませんから、オートフィルタを使って、当日のレコードだけ抽出するようにしています。

グラフデータのセル指定は作業シート経由で

オートフィルタで指定した日のレコードを抽出する仕組みとしたので、このレコードのデータをグラフデータとして与えて、グラフ化することにしました。こうすることで、現在の日付のデータだけでなく、過去の任意の日付に対してもグラフを描くことが可能となります。

ただ、そうするとグラフデータの参照セルが動的に変わるため、グラフの設定がものすごく煩雑になってしまいます。このあたりの作りを簡単にするため、オートフィルタで指定した日のデータをいったん作業シートに抽出して、グラフデータは作業シートを参照する構成としました。

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その他もろもろの情報もダッシュボード表示

売り上げが積み上がる様子は、グラフで見える化するとともに、その他の情報もできるだけ数値化するようにしています。グラフに重ねて表示しているのは、キリのよい目標を達成するのに必要な金額、平均や中央値、最大値、最小値といった指標です。

また、金額をざっくり階級分けして、円グラフで構成比も見える化するなど、どうにも売り上げが伸びないときに、気持ちを落ち着かせる材料として活用しています。(^_^;

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ほかにもいろいろ機能を盛り込んでますが、ざっくりメインの機能を紹介しました。各機能の作り込みについては、改めてご紹介しようと思います。