今年も夏休みの自由研究がんばります

例年、夏休みの自由研究に力を入れている小6男子が、「今年は小学校最後の年だからがんばる」と意気込んでいます。で、今年もおとうさんに協力要請がありました。毎年同じですが、自由研究そのものを手伝うというよりも、学校ではなかなか経験できないことを教えてあげたいと考えています。

小中学校で教えてくれる勉強は、正解があるものばかりですし、その正解や正解の導き方を教えてくれます。でも、世の中に出ると、正解があるものばかりではなく、正解があったとしても、その正解が与えられず、自分で導き出さなければならないことだっていくらでもあります。

こういった場面を乗り越えられる人は、必ずしも勉強ができる人とは限りません。学生時代に、勉強で輝かしい成績を修めた人でも、案外へなちょこだったりするものです。逆に、そんなに勉強が得意でなく、テストでは簡単なミスで減点されちゃうような人でも、世の中に出た途端にいろいろな問題を正面からうまく乗り越えていけたりすることもあります。

この違いは、結局のところ問題を乗り越えていく力として必要なのは、勉強だけじゃないということです。もちろん勉強ができるに越したことはありませんが、特に必要なのは、物事を論理的に捉える力だと思います。この力は、生まれながらにして得意/不得意はあるかもしれませんが、生まれた瞬間から持ち合わせているものではなくて、知識や経験が増えるにしたがって、少しずつ身に付けたり、強化していったりするものだと思っています。

自分自身のことを振り返ってみても、論理的思考力はそこそこ身につけていると思っていますが、子どもの頃からそうだったかといえば、まったくそんなことはありません。大学4年の卒業研究のとき、こういった力がもう少し備わっていたら...などと思ったりもします。

近年は、こういったスキルが重要視され、学校でも教えていこうという機運が高まってはいますが

  • 残念ながら教えられる人が少ない
  • そもそも学生や生徒に考えさせる(経験させる)時間がない

というのが実情ではないでしょうか。

教えてもらえないなら教えてあげる

学校で教えてもらえないから学ぶ必要がないということは一切ありませんので、必要なことなのに教えてもらえないのならば、みずからが教えてあげるだけです。とはいえ、親が意気込んで、一方的に教え込もうとしても、子どもはいやがるだけですし、興味がないことを論理的に捉えようなんてことは、大人がやろうとしても難しいです。

幸い、わが子たちは、そういった面で少し意識が高いのか、単にだまされているだけなのかわかりませんが、自由研究のことや、その他いろいろなことについて、親子で考える機会を3人とも持てています。だからといって、無理にいろいろ詰め込もうとすると、子どもは一気に冷めてしまうので、その辺のさじ加減が難しいですね。

特に、一番下の小6男子は、3人の中で一番意識が高いです。夏休みの自由研究とかにも、ものすごく前向きに取り組むので、それをうまくすくい上げて、いろいろなことを教えつつ、経験させるようにしたいと考えています。

今年の自由研究のテーマ

昨年までは、自由研究のテーマとして、子ども向けサイトの特集とか、そういうところで紹介されているネタを拾ってテーマとしてきましたが、本人も思うところがあるのか、何やら自分でテーマを考え出そうとしていました。

どんなテーマがいいか、カミさんに聞いたり、いろいろ悩んでいるようだったので、「テーマを決めるところから計画してみれば?」と働きかけてみたところ、「それじゃ、材料の買いものに行けない」という反応だったり、「研究は、歴史とか地域のこととか調べるのも価値あるよ」とか教えてあげたりしたのですが、「理科じゃないとダメって先生に言われた」とか、だんだんと反抗期的症状を見せるようになってきました。

おとうさんに協力を仰ぎつつも、腑に落ちないことは簡単に受け入れないようになりつつあります。まぁ、だんだんと大人になってきている証拠ですので、暖かく見守ってやるかという感じで、その場はそっとしておきました。

一人で考えごとをしているときに、ふと、おもしろそうなテーマを思いつきました。日を改めて、小6男子にテーマについて聞いてみると、カミさんからアドバイスを受けて、もう決めたということでしたが、「やる/やらないは別にして、まぁ聞いてみて」という感じで、興味を引くような話しっぷりで「どう?」って説明してみました。

すると、ものすごく興味を持ってくれて、すでに決めたテーマでなく、おとうさん提案のテーマを採用してもらえることになりました。

昨年までの積み重ねで

  • こうやるとどうなるか?
  • なんでそうなるか?

という考え方にとても興味を持ってくれたので、提案したテーマにも興味を持ってくれました。どんな内容かについては、まだ内緒にしておきますが、本人やる気マンマンなので、いい自由研究ができて、いい形にまとまったら、改めてご紹介したいと思います。