リニューアルしたApple Pencilが地味にスゴイ

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10月30日に開催されたApple Special Eventで、新しいiPad Pro、MacBook Air、Mac miniが発表されました。iPad Proは狭ベゼル化でFace IDを採用、MacBook Airは新筐体でRetina化、Mac miniは4年ぶりの大進化と、いずれも大きなトピックでした。そんな中で、iPad Pro向けの脇役として、Apple Pencilもフルモデルチェンジしました。

書き味は最高だが使い勝手がイマイチ?

旧Apple Pencilは、iPad Proと組み合わせて使っています。そんなにしょっちゅう使い込んでいるわけではありませんが、書き味はすばらしいです。本物のペンと比べるとまだまだ違和感はありますが、既存のスタイラスペンとはケタ違いの書き味を実現できているのではないかと思います。やはり、書いていてストレスに感じると継続して使う気になりませんが、便利に使っています。

世の中の評判を見ても、やはり書き味の評価は高いです。そこに文句はないのですが、使い勝手に関してはいろいろな意見を目にしました。そのいろいろな意見を一言で表現すると、なくしやすいということです。

やはり、ペンケースから取り出してからペンケースにしまうまでずっと手放さないようなペンなら、なくすようなことはないと思います。しかし、Apple PencilはiPadで手書き入力するときしか使いません。そんなときどき使うという使い方がもっともなくしやすいです。しかも、断面が丸型なので、よく転がります。これもなくしやすさに一役買っています。

ほかにも、すべりやすいといった指摘も目にしましたし、実際使っていて、使いたいときにバッテリーが切れていたりするところにも問題があるように思いました。充電するときに外したキャップとか、Lightningケーブルを接続するときのアダプターもとてもなくしやすいです。

数ある使い勝手の問題を一気に解決!

Appleのスゴイところは、ずっと同じデザインを継続するところにありますが、そのデザインに問題があれば思い切って問題を解決するデザイン変更を行ってくるところです。今回のApple Pencilのリニューアルも、大いにこれを感じさせてくれました。

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リニューアルしたApple Pencilの特長は次のとおりです。

  • 断面が六角形
  • 表面がマット仕上げ
  • マグネット式でiPad Proにくっつけて充電

マグネット式で充電という問題解決方法は、Apple Pencil単体で成し得ることではなく、iPad Pro側の対応も必要です。こういった形で最適化を図ってくるところがAppleのスゴさだと思います。見た目には単純な話ですが、マグネット式で充電は、以前からAppleが取り組んでいるお家芸でもあり、またもややってくれた感があります。これだけで、なくしやすさだけでなく、充電にまつわる問題も一気に解決すると思います。

それだけじゃない改善点

もう一つ特筆すべき改善点は、タップしてツール切り替えができる点です。AirPodsなどでも実装されてますが、タップ入力可能なセンサーを搭載しています。Apple Pencilの場合、あまりに書き味がスムーズなので、ペン種の切り替えを画面上で行うのが面倒に感じるんですね。こういうかゆいところに手が届く改善点も見逃せません。

こんな感じで、たくさんの問題を解決したApple Pencilですが、ほかの製品の派手なリニューアルに隠れてしまっていて、わりと地味に扱われてます。ですが、このApple Pencilを使うためだけにiPad Proを買い換えたいと考えてしまうくらいのインパクトを感じてます。もちろん、Face ID搭載で狭ベゼル化のiPad Proは単体で魅力的ですが、いかんせん懐事情が...

困ったもんですね。