わが家では、ハードディスクを4台搭載したRAIDケースをMac mini(Mid 2011)につないで、ファイルサーバーとして使っています。ところがこのMac mini、だいぶ古いので、OSをmacOS Mojave以降にアップデートできないんです。おまけに、RAIDケースのLEDが壊れていて、中の様子がよくわかりません。そのうえ、生き残っているLEDが赤で点滅していて、何か大変なことが起こっているようにも見えます。
実は、このRAIDケースに搭載したハードディスクの中には、撮り貯めた家族の写真など、死んでも失ってはならないファイルが入ってます。にも関わらず、しばらく放置したままだったので、休業で空いた時間を利用して、一気に正常化させることにしました。
Mac miniは引退、ファイルサーバーはiMacへ
わが家には、このMac miniのほかに、iMac(Retina 4K, 21-inch, Late 2015)があります。こちらは比較的新しいので、最新のmacOS Catalinaもインストール可能です。しょせんは個人用途ですから、ゴリゴリ使い込んでいるというわけでもありません。そこで、大事なハードディスクはiMacに移設して、このiMacにファイルサーバーとしての役割を持たせることにしました。Mac miniは、OSをアップデートできなくなってから存在感が薄くなっていることもあり、残念ですがこれを機に引退してもらうことにしました。
RAIDケースも引退、新たにHDDケースを新調
結果的には、RAIDケースに搭載していたハードディスクはすべて無事でした。ですが、メンテナンスツールは動作しなくなっていて、LEDの故障で外からはどうなっているのかわかりにくいこともあるので、RAIDケースも引退してもらうことにしました。後任を担うのは、ロジテックのガチャベイシリーズ、LHR-4BNHEU3です。
iMac(Retina 4K, 21-inch, Late 2015)には、Thunderbolt 2とUSB 3.0端子があります。性能的にはThunderbolt 2を利用したいところですが、なかなか希少なインターフェース。価格も高くなってしまうので、(eSATAと)USB 3.0接続のこの製品を選びました。また、ハードディスクは4台搭載できますので、いままで利用していたのをそのままスライドしました。内部のインターフェースは、SATA Ⅲ 6 Gbps対応。十分なスペックです。
ソフトウェアRAIDで大事なファイルを守る
以前使っていたのはRAIDケースだったので、4台のうち2台についてはRAID構成としていました。これから使うLHR-4BNHEU3は、すべて個別のドライブとして認識するHDDケースです。そのため、macOS Catalinaに標準搭載の「ディスクユーティリティ」を使って、個別のドライブをソフトウェア的にRAID構成にします。
まず、「ディスクユーティリティ」を起動します。4つのドライブが認識されていて、その中の「Logitec HDD1」と「Logitec HDD2」を使ってRAIDボリュームを構築していきます。
メニューから「ファイル」→「RAIDアシスタント...」を選択します。
まずはRAIDタイプを選択します。今回は耐障害性を高めるので、「ミラーリング(RAID 1)」を選択し、「次へ」をクリックします。
次はディスクの選択です。「Logitec HDD1」と「Logitec HDD2」にチェックを入れて、「次へ」をクリックします。
作成するRAIDボリュームの名前を入力します。「Logitec RAID」としてみました。また、使用するのはハードディスクですが、フォーマットは「APFS」としてみました。その他設定項目を確認したら、「次へ」をクリックします。
確認のダイアログが出るので、内容を確認し、問題なければ「作成」をクリックします。
しばらく待つと、完了のメッセージが出ます。「完了」をクリックすると終了し、RAIDボリュームがマウントされます。
バックアップしていたファイルを書き戻し、新しいRAIDボリュームとして無事に稼働を開始できました。
とりあえず、一番大事な家族の写真を救済でき、改めてRAIDボリュームに保存できたのでひと安心です。とはいえ、故障はいつ来るかわかりません。大事に使いつつ、万が一のときにすぐ対処できるようにしたいですね。
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