京浜急行沿線に住んでいるので、電車に乗るときはPASMOを利用しています。Suicaを使えば、早々にiPhoneやApple WatchのApple Payで利用できたのですが、いずれPASMOも対応するはずと信じて待ち続けていました。そしてようやく、2020年8月28日にモバイルPASMOとしてAndroidに対応、少し遅れて10月6日にApple Payにも対応しました。
すぐに飛びついてもよかったのですが、オートチャージを便利に使っていて、これをうまく残したいと考えていました。手続きが面倒だったりするかな?と思いつつ、調べたりしないまま、時間だけが過ぎてしまっていて、たまたまiPhoneがトラブってリストアした関係で、Walletアプリのクレジットカード登録を復旧するついでに、やってみるかと一念発起したわけです。
プラスチック製のPASMOカードは簡単に移行可能
Apple Payに移行できるPASMOは、無記名PASMO、大人用の記名PASMO、PASMO定期券です。持っていたのは記名PASMOでしたので、問題なく移行できました。ちなみに、一部移行できないPASMOもあります。
移行は、iPhoneのWalletアプリで行います。詳しくはこちらのとおりですが、流れはざっくり以下のとおりです。
- WalletアプリでPASMOの追加処理を開始する
- PASMOカード裏面のPASMO ID番号の下4桁を入力する
- PASMOカードにiPhone上部をかざして残高を読み取る
移行作業は、たったこれだけなんです。ご覧のとおり、Walletアプリだけで完結します。まさか残高をiPhoneで読み取るとは思いませんでした。ちなみに、この移行作業で、PASMOカードは利用できなくなります。それと、発行時のデポジット500円は、残高読み取り時に加算されて移行となります。
これだけで使えるようになるApple PayのPASMO
上記の移行作業で、もうiPhoneがPASMOになっています。移行と同時にエクスプレスカード設定がオンになっていますので、何もせず自動改札にタッチするだけで、通過することができます。買い物のときでも、単にかざすだけで使えます。PASMOへのチャージは、Walletアプリで行えますし、利用履歴も参照できます。もともと設定してあったオートチャージも引き継がれます。
なんだか簡単すぎて、拍子抜けでした。(^_^;
ちなみに、エクスプレスカード設定がオフの場合は、Apple Payの利用方法に準じますので、Face IDやTouch IDの認証が必要になります。なお、エクスプレスカード設定がオンになっていても、一部Face IDやTouch IDの認証が必要になる場合があるようです。
1枚のPASMOはiPhoneかApple Watchどちらか一方のみ
Apple Payは、Apple Watchでも利用できます。もちろん、PASMOにも対応していますが、クレジットカードと違って、PASMOはiPhoneかApple Watchのどちらか一方のみでしか使えません。Apple Payを利用する場合、常に身につけているApple Watchのほうが便利に使えますが、Apple Watchを左手に装着している関係で、移行したPASMOはiPhoneで利用することにしました。
もちろん、Apple Watchでも別のPASMOを追加すれば、どちらのデバイスでもPASMOを利用できるようになります。
PASMOアプリをインストールするともっと便利に設定できる
iPhoneやApple WatchでPASMOを使うのは、Walletアプリがあれば十分です。ですが、PASMOアプリも提供されていて、これを使うことで
- オートチャージの申し込み・解約・設定変更
- 定期券の購入
ができるようになります。定期券を購入する予定はしばらくありませんが、オートチャージまわりが便利になりますので、PASMOアプリもインストールしました。インストールするだけで、PASMOアプリからも登録済みのPASMOを参照することができます。
実は、オートチャージに使っているクレジットカードを入れ替えたいと以前から考えていたのですが、これもPASMOアプリ上で手続き可能です。ただ、いったん解約してから新たに申し込む必要があります。解約はPASMOアプリ上ですぐ反映されますが、新規申し込みから使えるようになるまで3週間ほどかかります。これ以外の手続きは、即時に反映する仕様なので、ちょっと残念ですね。
機種変更時は旧機種からPASMOを削除しておく必要あり
Apple Payに登録したクレジットカードは、機種変更しても登録が記憶されていて、セキュリティコードを入力するだけで、簡単に再登録できます。しかし、PASMOの場合は、事前に旧機種からPASMOを削除しておく必要があります。削除しても、PASMOはApple IDにひもづけられていますので、別の機種(新機種)から簡単に再登録できます。1枚のPASMOは1つのデバイスでしか利用できないので、旧機種から削除する必要があるようです。
いつも持ち歩いているiPhoneに、PASMOを統合することで、持ち物が1つ減りました。たった1つ持ち物が減っただけですが、ものすごく便利になった気がします。ますますiPhoneが便利なツールになりますね。
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